ISO22000 (食の安全・衛生マネジメントシステム)
ISO22000とは
ISO2200とは、食に関する安全・衛生管理をマネジメントしていくための規格であり、その対象は産地(農家・漁師など)から飼料関連企業、物流(輸送・倉庫)、加工メーカー、小売・飲食店に至るまでの食に関る全ての業種となります。
ISO9001(品質のISO)と同じようにマネジメントシステムであり、基本的な考え方にHACCP(ハセップ)の手法を取り入れています。「不都合のある製品を除去する」という方式ではなく、「各工程を適切(正しく)に管理・運用していくことによって不良品を出さない」仕組の構築を目的として制定されました。
HACCPとは
HACCP(Hazard Analysis Criticak Control point)は、「危害分析・重要管理点方式」とも呼ばれ、製品を作る(生産者から加工、輸送、販売まで)の各業界のそれぞれの業務手順(=工程)において、悪影響を与える可能性のあるポイントを事前に調査・想定し、重点的に管理することで問題発生を予防するためのシステムです。
日本では1996年から法制化され、以下の6品目が対象となっていますが、逆に言えばこの6品目以外に関しては国としての制度が明確になっておらず、自治体(北海道など)が独自に6品目以外も含めた制度を用意しているのが現状です。(6品目以外は法的拘束力はない)
6品目:乳、乳製品、食肉製造(ハム、ベーコンなど)、魚肉練り製品(ソーセージ、かまぼこなど)、容器包装詰加圧加熱殺菌食品(レトルト、缶詰、瓶詰など)、清涼飲料水
しかしながら、HACCPの本来の思想からすると、対象を上記6品目に限定するものではなく、全ての食品とその食品の生産から販売に関る全ての企業を対象とすべきです。
*6品目に限定しているのは日本だけであり、日本版HACCPとかマルソウなどと呼びます。
取得のメリット
- 自社の製品やサービスにおける安全性が飛躍的に向上します。
- 業務の流れを整理し、重要ポイントをしっかり管理できますので、衛生管理や安全面での管理が更に向上し、問題発生を未然に防ぐことが可能になります。
- 自社の競争力が強化されます
- 新しい規格のため、未だ取得企業は少数であり、大きくアピール出来ます。(新聞などのメディアに紹介される可能性もあります)そもそもISOの取得は第三者機関による審査結果ですので、企業としての信用や信頼感が増します。
- コストダウンに繋がる
- 常に製品の監視を行うことによって、不良品の発生を最小限に抑えることができます。また、客先に納品されてから発見されるようなクレームも減少させることで、余計なコストをかけずに済みます。
- PL法やクレーム対策になる
- 作業工程の各ポイントにおける記録が残るため、自社の正当性や安全性を立証し易くなります。
- 従業員、管理職のレベルアップが図れる
- 現場や管理者の”食の安全”に対する意識や知識が向上します。
- 作業の標準化が進む(技術承継が進む)
- ベテランや技術者の経験と勘に頼っていた作業をマニュアル化することによって、新人でも高い水準の安全管理を実現できるようになります。
- 内部のコミュニケーションや相互理解が深まる
- 各部署(ライン)間の責任者同士が何度も会議を行い話し合うことによって、セクショナリズムが解消され、他部署(ライン)の業務が理解出来るようになる。
支援特徴
- ISO認証のみの専門のコンサルタントではなく、ISO認証支援のできる「経営コンサルタント」が支援致しますので、貴社の経営にとって役立つ仕組みづくりを実現致します。
- 導入に当たって、出来る限り貴社の労力(手間)を削減できるようなサポートを実施致します。
- 回数や時間ではなく、テーマの終了が契約の終了となりますので、途中で支援を中断するような事なく、最後までサポートさせて頂きます。
- 毎回の支援は、出来る限り貴社の都合に合わせ、日常業務に支障のない支援体制をとらせて頂きます。
- なにより、使命感の高いコンサルタントが貴社の立場に立って親身にサポートさせて頂きます。
ご支援の流れ
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お客様の声
水産加工メーカーM社
「同業者などからは、『大変になるだけ』『従業員が辞めるのでは』など、否定的な意見が多く、導入を決定するまでにずいぶん迷ったが、実際に活動を始めると、今まで曖昧にやっていた業務や新たな衛生管理面の問題が見つかり、冷や汗が出ると同時に、大きな問題が起こる前に改善の機会を持つことができてホッとした」